兄とキャンプ

このごろ、双子の兄と連れ立ってキャンプへ行くことが多い。

 

その週末の予報は雨だったが、でかいタープを買ったばかりの兄は、「雨天決行のことな!」と自信たっぷりだった。

 

案の定、初日は雨に降られたが、兄の自信たっぷりなタープのおかげで、なかなか快適なキャンプとなった。そのタープは、でかいだけでなくコットン製のため、タープの真下で焚き火をしても火の粉で穴が開いてしまう心配がないのだ。

 

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降りしきる雨の中、それぞれがあらかじめ選曲していた「雨」をテーマにしたプレイリストを流したり、「懐メロ甲子園」と題し、懐かしい曲を5曲ずつ流して、懐かしみ具合を競い合うということをして過ごす。(「懐メロ甲子園」については、むちゃくちゃ盛り上がったので、またの機会にブログに書こうと思っている。)

 

早い時間帯からビールとハイボールをぐびぐび飲む。そしてあぁ、うまかったなぁ地鶏のタタキと各種燻製、、、結局、メイン料理にと予定していたホルモン焼きウドンまでたどり着けなかったことだけが悔やまれる。

 

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しこため食って呑んで笑って、ベロンベロンになる。

 

蚊もいなかったので、テントは張らずにそのままタープの下にコット(簡易ベッド)を置いて寝ることにした。

 

 

 

さて、真夜中にガバッと目覚めると、コットで寝ていたはずの兄が、なぜか地面に直接寝ている。しかも、寝袋に入った下半身は、マットから完全にはみ出ているではないか。粘土質の地面は、雨上がりのためヌタヌタだというのにだ。

 

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状況があまりにも不自然だし、兄が寝ている泥まみれの寝袋は俺のだったので、兄を叩き起こして、何があったのかと聞いてみる。

 

地面に傾斜があったため、コットに横になるたびにバタンッと骨組みが崩れてしまい、何度か繰り返したところで、強い怒りが湧いてきたので、コットをタープの外に捨てて寝たらしい。(はみ出た下半身は、地面の傾斜によって滑り落ちていたのだった。)

 

 

 

 

そのまましばらく二人で、ぐふふぐふふぐふふふふと大笑いしていたので、なかなか寝付けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり