回転寿司

11歳になった娘(小5)の誕生祝いに、本人から猛烈リクエストのあった回転寿司の「くら寿司」へ食事に行く。

 

連休中のくら寿司は混みに混んでいて、ネットで予約が取れたのは夜の8時半過ぎだった。当然、席についた時にはお腹ペコペコだったので、一気にあれやこれやを注文し、気付いたら十皿以上を胃に流し込んでお腹いっぱいになってしまう。

 

シメにうどんを食べるか食べまいか迷っていると、次男の食べたうどんのお椀が目につく。

 

 

 

 

ごくり、、、

 

 

 

 

その出汁の匂いに思わず俺の喉が鳴る。そして、結局俺が欲しているのは出汁なのだなと気づく。うどんは、つまり出汁だ。炭水化物は、散々食べたのでもういらない。一口でいいから出汁をすすれば、それだけで俺の胃は納得してくれることだろう。

 

 

 

まだまだ食べ足りなくて操作パネルをピコピコ触っている次男(中2)に、「ちょっと、俺に出汁ちょうだいか。」と言ったら、「はいよっ!」と言いながら「出汁」を注文し始めた。

 

 

は?

 

 

だ、出汁がメニューに!?

 

f:id:themegane3:20200922184541j:image

 

『注文を確定する』ボタンを押している次男に俺は、「いや違うっ!そっちじゃなくて、そっちの!!」と次男のすぐ前にあるうどんのお椀を指差しながら叫ぶが、もう遅い。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、専用レーンで出汁が運ばれてくる。

 

 

 

f:id:themegane3:20200922122850j:image

 

 

 

くら寿司さんよ、、、お前らなんちゅうもんをメニューに加えてくれてんねん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こ、これ、最高やないか。

 

 

 

 

 

俺は、舌を火傷しそうになりながらも、かまわず出汁を飲み干した。