年末の帰省、高松に着いてすぐに、うまいと評判のうどん屋に直行するが、大行列が店の外までウネウネ伸びていたので、次の日の朝一番に出直すことにした。
開店前に到着した甲斐があって、うまい具合に座ることができ、かけうどん(小)とぶっかけうどん(小)とかき揚げ(大)を頼むと、すぐに出てきた。イラチの僕にとっては、この回転の良さがたまらなく感じる。
さて、味は評判通り美味かったのだけど……すぐ後ろに座っているおっさんがとにかくうるさい。
「ここ、麺の長さはええけど、わしの好みでいうと、もうちっと麺が太いほうがええな。」
「見てみ?このネギ。エッジが立っとるやろ?このエッジは、新鮮なネギでないと出んからな?」
「ええか?うどんは出汁で決まるからな。ここは、いりこがよぉ効いとるでな。」
「うどんは絶対に残したらあかんで、作っとる人がガッカリするからな。」
食べている間、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと、うどんのウンチクを家族に向かって話して聞かせているので、ゲンナリしてしまったのだ。黙れおっさん。うどんが不味なる。何よりも、連れの妻と娘らしき二人は、何の反応もしてないではないか。
しかし、ネギのエッジて……。