シャネルのマーク

眼のいい人には分からないだろうけど、乱視とは不便なもので、視界がぼんやりぼやけてしまうのだ。視力検査のときなんて、Cの穴が塞がってしまってどっち向きか、さっぱりわからないし、○が二重に重なって見えるので、全部シャネルのマークに見えてしまう。最近さらに乱視が進み、眼鏡をかけていても5m以内の視野に入ってこないと、人の顔も識別できなくなっていた。(ちなみに眼鏡を外したら、まるで水中にいるような感じで、ほとんど見えない。)ちょうど、眼鏡もくたびれてきて買い替えどきだったので、レンズの度数を強くしてみた。

 

いやぁ、世界ってこんなに晴れ晴れとしてたんだね。梅雨空だというのに、街中の景色が眩しくて、まるで新鮮とれたてな魚があちこちでビチビチと飛び跳ねているかのようだ。生きてるって素晴らしい。街がきれい。

 

あまりによく見えるので、家の中でも、我が妻の雑なところが目について目について仕方がない。そこらへんに靴下は脱ぎっぱなしだし、人が寝てても階上でドスドス歩き回るし、いつまでも回覧板が家に留まっているし、食卓のタクアンは底で繋がっている……はぁ、見えすぎるって、決していいことばかりじゃないのかもね。

 

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