ゾロ目について

ある市営体育館のロビーで合気道の稽古が始まるまでに時間があったので、たまたま会員証の出席表スタンプを数えてみたら、99個押してあった。てことは今日で、お稽古100回目ってことだ。100回目だからって、別になんてことはないのだが、なんだかこういうのはうれしいじゃないか。

それにしても、これまで会員証のスタンプの数なんて、一度も数えたことなんてないのに、こんな日に限ってというか、こんな日だからこそ数えたのだろうか。きっとこれはあれだ。会員証のゾロ目が俺のこと呼んだんだな。昔、読んだ本に書いてたぞ。「ゾロ目は人を呼ぶ。」ってな。例えば、デジタル時計を何気なく見たら、「3:33」だった経験ないかな?俺は、真夜中に目が覚めて、時計を見たら「3:33」や「4:44」だったってことが何度かある。こういった現象は、「時計のゾロ目が人を呼んでいる」のだそうだ。

「おーい見てくれー!今おれゾロ目やねんぞー!!」という念を受けて、ゾロ目を目撃している。ような気が、ときどき本当にするから不思議だ。

しかしこの頃、デジタル時計が少なくなっているので、ゾロ目を見る機会がめっきり減ってしまったような気もする。残念ながら、アナログ時計で3時33分を見てもまったくテンションが上がらないばかりか、ゾロ目という気はまったくしない。やっぱりゾロ目といえば、デジタル時計だ。

ゾロ目を見る機会が減っているのは、きっとデジタル時計のゾロ目たちの組織力が弱まっているからに違いない。そこで考えたデジタル時計のゾロ目たちは、きっと世の中の会員証のゾロ目たちにも協力を呼びかけたのだろう。

「おーい!おれ今、ゾロ目やねんでーっ!見て見てーっ!!」

と、会員証のゾロ目に呼ばれた俺は、稽古数が99回だったということに気づくことができたのだ。教えてくれてありがとう。

祝、稽古100回。お次は稽古111回目の時にも呼んでね。

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