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キコリの話

LUMBERJACKSでは薪割りに関する作業に対して、その労働対価としてキコリが支払われます。一時間当たり100キコリです。そのキコリという名の通貨を使って我々は薪を手に入れることができるんです。簡単にいうとそういうシステムなんですね。(キコリには他にも使い方があるのですが、話すと長くなるので、今回は端折ります。)僕も薪ストーブユーザーであるので、入社した当初は、「薪を手に入れるためにキコリを稼いでいた」んです。うーん。もちろん今もそうです。薪は欲しいです。でもLUMBERJACKSの活動の真髄はそこではないんです。

「薪を手に入れるためにキコリを稼いでいたら、自分の能力があがっていく」ところなんです。

ところがメンバーの中には、普段ほとんど作業をしにくることもなく、Facebookへの書き込みや過去の行動からみると、ただ「薪を入手するための情報源」としてしかLUMBERJACKSを見てないのではないか?と感じてしまう人がいるのです。まぁ参加目的は人それぞれなので、その人の勝手なのですが、これはとても勿体無いなぁと思うのです。で、こうして今日は久しぶりにこのブログを更新しようと思ったわけなんです。(決して先輩ヅラをしたいわけではありませんので誤解のないように。個人的見解も含みますが、how-to LUMBERJACKSみたいなもんだと思って読んでください。また、LUMBERJACKSには、今後いっさい薪ストーブを導入する予定もないのに、メンバーとして加入している人も結構います。そういうメンバーがいるのが、LUMBERJACKSをただの薪割り集団ではなくしているところであり、ややこしくしている要素なのですが、ではいったいどんなことを目的にして入った人たちなのかを話しだすとまた長くなってしまうので、いつかの機会に譲ります。)

LUMBERJACKSの魅力は、ふと気づいたら「自分の能力があがっていく」ところなんです。何を隠そうこの僕は、LUMBERJACKSに入るまでは、休みの日は一日中家でパジャマのまま過ごしていて、今やっているような薪割りに関することは何もできなかった。とにかく家の中が大好きだったんです。バイクの免許ももってなかったですしね。人とつるんだりするのも苦手で、集団活動とか嫌いでした。ひとりが一番楽でよかった。まるで引きこもりみたいなもんでしたよ。しかし、LUMBERJACKSの幹部としてしっかり育った僕の今の姿を見てもらえれば、その効果は言わずもがなだと思います。(←自分で言うなっ!)

さて、ひとくちに薪割りと言っても、実に様々な作業があります。大まかにあげてみると、伐採→玉切り→運搬→薪割り→薪棚への積み上げ。というところでしょうか。そして、それぞれの作業には、チェーンソーの安全な使い方、ロープの結び方、疲れない薪の割り方から薪の積み方まで、実に様々な能力が必要とされるのです。

(わかっとるがなそんなこと。)

ま、まあ待ちなさい。僕が強調したいのはそういった技術的なことが身につくということだけではないのです。

LUMBERJACKS社長の岡本 篤と作業をしているうちにあなたは知るでしょう。

山のこと。常緑樹のこと。落葉樹のこと。道具のこと。虫や鳥のこと。動物のこと。天気のこと。火を使うこと。川のこと。自然とかかわること。そしてバイクのこと(笑)

LUMBERJACKSの活動はまさに、「人と自然をつなげる活動」なのです。更にLUMBERJACKSには、薪割りだけではない様々な活動がありますから、気がつけば遊びの達人になっているのです。いやもう、人生の達人と言ってしまってもいいでしょう。格好だけのアウトドアで満足している場合じゃありませんよ。



また、一緒に汗を流した仲間との時間は、円でもキコリでも買えません。

(お前、作業のあとに酒飲みたいだけやんけ!)

ま、まぁそれもひとつの楽しみ方ではないでしょうか。汗を流し、ちょいとひと息ついてコーヒーでも飲みながら仲間たちと語らう色んな話や、ドしょうもない話の時間が僕は大好きです。正直言ってキコリなんてどうでもいい(嘘)

ひとりでする作業と違い2人以上で行う作業では、その人の持っている能力や人間性があらわになってしまうものです。ところであなた知ってますか?LUMBERJACKS社長の岡本 篤が、人の本質を見抜くことに異常に長けていることを!

LUMBERJACKS社長の岡本 篤の前では、格好つけたり、知ったかぶったり、いい人ぶったり、愛想笑いすることに何の意味もありません。

それを聞いて怖気付くことはありませんよ。なんとLUMBERJACKS社長の岡本 篤は、道具を使いこなすことにかけては超一流なのです。彼にとっては人間も道具のひとつです。いったん丸裸にされたあなたは、たちまちLUMBERJACKSが活動する上での、ひとつの道具となることでしょう。まさに手となり足となり体の器官のひとつとして一生小突き回され続けるのじゃー!わはっわはっわはっー!!

し、失礼しました。



以上のことを踏まえて、僕は思うのです。







とりあえず作業しに来いよ。


と……。


(そんなこと言って、普段作業しに行こうと思ってもお前らバイクばっかり乗り回しとるやないかっ!)


え?知らないの?LUMBERJACKS社長の岡本 篤が、「遠慮すること」を嫌うことを!!

『作業しようぜ!』

Facebookにでも書き込めば、社長を始め他のメンバーもその気持ちに応えてくれることでしょう。冬の間は休眠していますが、暖かくなれば早朝の薪割りが毎週水曜日に行われます。もちろん空いた時間にひとりでフラリと作業しに行ってもまったくかまわないのです。LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海の如しなのである。




ただあなたが単に「薪が欲しい」のであるのなら………他所(の団体または個人)でやることを強くお勧めします。

同じ労働時間を使うなら、自分のためにだけに集中して作業したほうが、よっぽどたくさんの薪を作ることができますからね。



とにかくですね。そもそも僕が何をそんなにムキになっているのかと言いますとですね。……その前に、このエピソードを話さずにはおれません。

こないだのクリスマスにですね。LUMBERJACKSの仲間たちと結成したバンドのライブがあったんですよ。とあるロック好きな店長がいるハンバーガーショップで、全部で4組のバンドが出演したんですけど、そのうちのある一人に僕は非常に腹を立てて帰ってきたんですね。彼は、まあいわばセミプロのシンガーで、ゴスペルバンドのボーカリストとして、クリスマス時期ともなればあちこちのショーなどで歌っているそうです。

本番前のリハーサルが終わりに差し掛かってきたころ、すでに開場時間を過ぎていたため、ひとりのお客さんがカランコロンと店に入ってきました。どうやら、彼の知り合いらしいのですが、挨拶もそこそこに彼はこう言ったのです。「金もってきたか?」その日のライブは、入場料を取らずに投げ銭方式でバンドにギャラが払われることになっていたんです。そのことに触れたわけなんです。「金もってきたか?」は、もちろん彼なりの冗談だったのでしょう。

彼はリハーサルが終わると、どのようにしてどのタイミングで投げ銭をもらうのかを決めたがり、投げ銭を入れる箱をバンドごとに作ることを提案しました。また、控え室で僕らと簡単に挨拶を済ますや否や彼はこう言いました。「投げ銭は出演者お互いにも有りってことにしませんか?」

彼は3番目の出番でしたが、その日のライブの司会進行役でもありました。彼はオープニングトークから投げ銭の説明をぐいぐいしています。彼自身の出番の途中、MCでも遠慮なく投げ銭の話を挟みます。「今日はタダと違うからなー。」は、店の中に彼の友人客が多くて、また酔っていた勢いがあったとはいえ、言い過ぎだったと思います。

僕はそんな彼に非常に腹を立てていました。何よりも僕の感情の方向性を決定づけたのは、彼の歌でした。彼は凄腕のギタリストさんと2人でステージに上がっていたんですが、全曲が人の歌なんです。カラオケやん。その上、ベロンベロンに酔っているため歌い出しのキーを外すわ。歌を間違えるわ。ひどいものでした。ここは場末のスナックか?

そんなこと言ってね。思いのほか緊張してしまっていた僕らの演奏もなかなかの低レベルでしたけどね。彼に比べれば僕らは、荒削りとはいえよっぽどクリエイティブでロックンロールだったと思いましたよ。もし彼のステージが素晴らしければ、僕はそこまで腹を立ててなかったと思うのですよ。実力ないくせに、「金くれくれ」言うな!と思うわけなんですよね。いくら冗談のつもりでも、あれだけ繰り返して言うたら、ネタとしてもおもんないねん。品もないし、ゲスいですよ。どう考えても半分は本気やん?

なんと彼は僕と同い年でした。僕もかつて20代の半ばまで彼と同じ夢を追い求めたバンドマンでした……いくら夢で食ってても、ああはなりたくないと思ったのですよ。しかしですよ、正確には彼は夢で食ってはいませんでした。大阪の方のユニバーサルなスタジオのジャパンに近いホテルで働きながら、歌を歌っているということでした。つまり、僕はその日ただのフリーターのカラオケを聴かされたのです。しかも、お金を請求され続けながら!!

ライブが始まる前に控え室で僕らに、「投げ銭は出演者お互いにも有りってことにしませんか?」と言った彼は、絶対に僕らの箱に投げ銭なんてするつもりはありませんよ。対バンの相手にも「金くれ!」って言ってきたのです。こんなことなら、友達に頼んで僕らのバンドの投げ銭箱に、五万円くらい入れといてもらっとくべきでしたよ。彼をぎゃふんと言わせたかったね。

不思議なことに僕のバンドの他のメンバーは、「まぁそういうキャラやん?」と、それほど彼に腹を立ててなかったので、このエピソードは単に僕が生理的に彼のことを受け入れられなかっただけなのかもしれません。ライブ中も彼の同級生がお客さんに多かったので、割りとみんな笑って歌ってノリノリでした。盛り上がってました。

しかし、僕から見たら彼は、ただの「義務を果たさずに、権利を主張する奴」です。もともと僕そういうのが許せないたちなんですね。口ばっかりで中身のない奴とかね。嫌いなんですね。そして昔から周りの友人は通常モードなのに、僕だけ怒ってるってことがよくあるんです。

そういうわけで僕は今回ムキになっているんです。「普段、LUMBERJACKSでは作業もせずに、(大量伐採の現場でキコリ関係なく、原木山分けっぽい話が出てくると、)持って帰ってもいいですかっ?!」って言ってくることに敏感に反応してますよ僕は……あなたこれ今回だけのことじゃないですからね?LUMBERJACKSの価値を分かってない!まず作業や!!持って帰れるかどうかの話はそのあとのこと!!じゃあ何?持って帰れない現場なら来ないの?ねぇ来ないの??しかしっ!!!LUMBERJACKSは、岡本 篤の独裁政権です。(これはこれで話が早いので、スッキリしていてとてもいい。)ただの作業員の一人である僕には何の権限もないので、こうやって牽制してるんですね。だって、LUMBERJACKS社長の岡本 篤は、ものすごく気前がいいのです。「ええやん。分けたったら。」なんて言われたらハイそれまでです。チーン。まったく僕なんてほんと小さい男だなと思いますよ自分のことを……ふんふん。でも人から見たら、たわいもないことで怒っている。これが、僕の原動力でもあるのです。


話は少しそれますが、僕って人当たりの良さと見た目のマイルドさから、第一印象がとてもいいらしいんですよ。でもねしばらく付き合うと、やたら毒づく僕の姿を見て、こう言われるのです。「え?第一印象と違う。」と……、中には「腹黒い。」とか「性悪。」とかレッテルを貼りたがる人もいますが、僕のことを最初に勝手に「いい奴」と決めたのは僕じゃないんでね。「知らんがな。」と思うのですよ。ひどい話ですよ。もし僕が、意図的にいい奴に見えるように振舞っているのなら、そう言われても仕方ないと思うのですが、その人の中の第一印象と実際とのギャップによる振り幅が大きいだけで、なんで一気に「悪い奴」にジャンル分けされなきゃならんのですか?いい迷惑ですよ。ったく。もともと僕は普通に、人見知りだし、天邪鬼だし、せっかちで早とちりするし、すぐ調子に乗るし、ヒネくれてるし、考えすぎるし、心は狭いし、好き嫌いが激しいし、どうせ末っ子でワガママだし、ネガティヴだし、冷たいし、いらんこと言う奴なんですぅ。まぁでも言うほど悪い奴ではないし、そこそこ普通にいい奴でもあるんですけどね。(←自分で言うと、とたんに嘘くさくなるよな。でも一応自分のことをフォローもしときます。)



最後にまた同じことの繰り返しになるんですが、LUMBERJACKSでは、そんなに必死になって薪を集めようとしなくったって、その気になって作業をしているだけで2年後、3年後には、薪のほうから勝手にこっちへやってきてくれるようになりますから。そして、気づいた時にあなたは、もうLUMBERJACKSから離れられなくなっているんです。わはっわはっわはっー!!キコリがすべてなのじゃー!!キコリを省みることが、我が魂の次元を高みへ連れ出し、それこそこの世に降りた目的が達成されるのじゃー!!わはっわはっわはっー!!キコリで世界を征するのじゃーーっ!!



ご、ごほんごほん。またまた失礼しました。


LUMBERJACKS社長の岡本 篤はちゃんとみんなのことを見てますから、やる気のあるメンバーには、根気よくつきあってくれ、また気前よく色んなものを大放出してくれます。(だ、だよね?)なんだか、how-to LUMBERJACKSというより、how-to岡本 篤という感じのブログになってしまいましたね。怒っちゃヤーヨ。



おしまい



※LUMBERJACKS社長の岡本 篤の効能につきましては、個人差があります。たまに腹痛を伴う激しい下痢などの副作用が表れる場合がありますのでご注意ください。文中にある「LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海の如しなのである。」ってのは『カスピ海ヨーグルト』のほうですね。つまりは、「LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海ヨーグルトの如し」なのである。なんのこっちゃ。

また「能力が上がっていく」と書きましたが、能力といっても千差万別です。中には「無能さを能力として開花していく」特殊なパターン(笑)もありますが、みんながみんなLUMBERJACKSにハマるわけではないとも思います。まだ結論づけてはないのですが、どうやらプライドの高い人はここでは開花しないようですね。ウンチクの多い人とかね………あ!最後にまたいらんこと言っちゃった。エヘ。