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受け身について

合気道の稽古をやっていて、何度か言われたことがある。

「トージョーさんって、受け身ウマいですよね。」

受け身を取っている姿を自分では見れないので、よくわからないのだが、きっと稽古で習ったことを実践する場が僕にはあるからだろうと思っている。つまり、ダートバイクの練習だ。つまりのつまりはバイクでコケる度に、必然的に受け身を取っているのだ。

バイクでコケる。と聞いたとたんに、あらやだ危ないわと顔をしかめる人が多い。(うん知ってる。)でもダートバイクでコケるのは、公道でコケるのとはまるでわけが違うのだ。公道でコケるのはほんとに危ない。時にはただでは済まないことがあるよね。でもダートバイクでコケるのは、日常茶飯事で、実は大騒ぎするほどのことはないのだ。(プロテクターもガッチリつけてるしね。)

また、練習を終えて、一度もコケてない日は、まったく攻めてない日だ。何のために練習してるかというと、自分の体力と技術の向上のため、そしてビビリという名のリミッターを外すためにやってるんだから、コケた数だけ上達しているとも言える。とは言うものの、常にこう思いながらバイクに乗っている。

「コ、コケたくねぇ〜。」

そりゃあ、コケたら多少なりとも痛いし、何よりウマくなりたくて練習してるんだからね。コケたら悔しいよね。しかし、コケたくないと強く思いすぎることは、身体の動きを縛り付けることにもなるため、無駄なコケを招くことにもつながる。結局、攻めたい気持ちとビビる気持ちとの狭間で、ビビりのリミッターは徐々にしか外せないのだ。

「攻めメーター」と「ビビリメーター」があるとしよう。2つのメーターは連動している。攻めメーターが100なら、ビビリメーターは0で、逆にビビリメーターが100なら攻めメーターは0だ。攻めメーターが50なら、ビビリメーターも50……まだまだ課題の多いダートバイクライダーにとって、いかにしてこの攻めメーターを上げるかということが上達するためのポイントになってくる。ウマくコケれるということも、攻めメーターを上げるためには大切な要素となってくるのだ。




余談だが、攻めメーターを上げるためにはレースに出場してみるのが一番いいかもしれない。僕が参加しているのはエンデューロという競技で、夏のスキー場や林道などの自然地形を生かした一周5〜10kmのダートコースを90〜120分間走り、ライダーの体力と技術を競うものだ。練習では、ビビリメーターが反応したら、行きたくないセクション(例えば急斜面やガレガレの岩場、沼みたいなところ)は避けて通ってしまうものだが、これがレースだとそうはいかない。行きたくなくてもコーステープが貼ってあれば行かなくてはならないのだ。「嫌やなぁこのセクション」と思い、ビビリメーターはすっかり振り切っている場合もある。しかし、そこをなんとか攻めメーターを上げて行かなければならない。ビビリメーターが50以上の数値を示している状態で突っ込んだって、じきに足を出してしまってバランスを崩し玉砕するだけだ。ビビリメーターをぎゅうううううっと絞り込んで、うおりゃああああああっと攻めメーターを上げながらいくと、難セクションと思ってたのがなんてことない場合もある。また技術が足りなくて結局玉砕する場合もあるが、これが必ず次に繋がる。レースではどうせ、何周も走らなくてはならないのだから、繰り返すことで、ビビリメーターを制御する方法も徐々に身についていくのだ。もちろん同時に技術も上がっていくことだろう。そういう時に大事なのは、フロントパネル(頭の中のね)の攻めメーターしか見てはいけないということだ。(最初は0だった攻めメーターが20……30……35………と上がっていってるところに、決してビビリメーターの65を認識してはいけない。)



さて、少し脱線してしまったが、ダートでバイクに乗り始めて最初の1年から2年はよく怪我したものだった。合気道も始めたばかりだったため、身体の使い方もてんでバラバラだった。怪我した時はたいていバイクから逃げ損ねた時だ。いかにいさぎよくバイクを捨てて逃げるかということが重要になってくる。そして、この頃はコケた時に、合気道で習った受け身がたいへん活かされてきているのだ。たまに圧倒的に素晴らしい前回り受け身を取ることができ、自分でもホレボレすることがある。そんな時は、とても気分がいい。しかし、真冬の林道で、ズルンと滑ってそのまま頭から大きな水たまりに(もちろん前回り受け身を取りながら)どんぶらこと突っ込んだこともある。目の前に広がる水たまりを見て一瞬躊躇したが、そこでヘタに踏ん張ったりすれば、きっとどこか怪我していたことだろう。寒空の下、全身ビショ濡れになったが、僕は無事だった。

これまたバイクが頑丈にできていて、いつもたいていなんともないのだ。(ブレーキレバーが曲がるくらいだろうか。)1年前に新車で買ったバイクが、今となっては傷だらけだけど、それがまた愛着を生み出している。

しかも、すべての技を自分の身体の中心で行うことを繰り返し稽古する合気道は、バイクでコケる時にだけ応用されているわけじゃなく、バイクのライディング自体にも応用されていると思う。まだ二輪免許も持ってないころ、友達に初めてダート(石がゴロゴロ転がっている河原)に連れて行かれた時、ガッチガチに固まってしまっていた上半身だった。怖くて必死にハンドルにしがみつくもんだから、すぐに腕上がりしてクラッチもブレーキも握れなくなってしまっていた。コケるのもたいそうヘタだった。その頃に比べたら、合気道をやっている今のなんと柔らかく乗れていることか!!合気道とバイクの相性の良さは、最強かもしれないと思っている。

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(僕は40なるまで、バイクになんてまったく興味がなかった。)


ああしかし、悲しいかなバイクの技術よりもバイクでコケる技術のほうが、より上達してるんじゃないかなと思うことがある。ダートバイクのライディング講座ならぬコケティング講座とかやったら流行らんかな。全身バイクのプロテクターつけてヘルメットかぶったまま道場で、ひたすら受け身の稽古するのね。なんてったって、道場長の経歴はなかなかのものだ。


3年前に二輪免許をとってからの、僕の怪我の経歴………


⑴左足の脛骨の不全骨折(ヒビのこと)

⑵左足くるぶしの不全骨折

⑶左足第二指の骨折

⑷左足脹脛の肉離れ

⑸左足の外側靭帯断裂









左足ばっかしやないかいっ!!!







笑わないでいてもらいたい。僕がどうしてここまで、懲りずに怪我をしてきたのかには、れっきとした理由があるのだから……その理由については、長くなりそうなので次回にしたいと思うが、まぁとにかく、これだけの怪我を経て身につけた受け身なのだ。少しは興味が湧いてくるでしょ?





え?興味ない?




惜しいな。体を張り、実践に実践を積み重ねているだけあって、自信があるのだけどな。「ジョーシッタカーのコケティング講座」を受けたい人がいたら、声をかけてください。

そして、あなたがもし合気道を習っていて、受け身に自信がないのなら、ぜひダートバイクに乗ってみてください。さぁ!男も女も年齢も恥も外聞も関係ありません!松葉杖の一本や二本、僕からプレゼントしますから!!取り外しのできる便利な多機能ギプスやサポーターも各種揃ってますよ!!














左足用のしかないけどね………








おしまい

ある音について

LUMBERJACKSが活動を始めてからこの春で4年が経つ。幸いにして僕は設立当初から参加している(もし途中からだったとしたら、とてもじゃないけど非凡人たちに圧倒されて、今の僕のポジションはなかっただろうと思う)のだけど、ところどころでこういう音が聞こえることがある………。

“ カチリ ”

それはどこか遠くの誰も知らない森の地中深くにある清潔な地下室に設置された大きな大きな装置のようなものが、 “カチリ ” と音を立てる音。続いて装置からあちこちに向かって伸びているバルブの弁から、蒸気が静かに吐き出されていく様子が目に浮かぶ。頭上に並ぶたくさんの歯車が、上下左右に騒然と入れ替わってから、歯車が所定の位置へ収まるや否や、装置のピストン部に新たな振動が加わって徐々に歯車の回転数が上がってゆく。今やその装置は、2年前よりも3年前よりももっと力強く動いている。地上にいる動物たちは何も気づかないままでいるが、僕らにはそれが分かる………つまり、“ カチリ ” という音はLUMBERJACKSが次のステージへ進んだときの音なのである。それは活動の場が広がっていくときであったり、新しい構想が持ち上がったときであったり、様々なスキルを持った人達と出会うときであったり、そんな人達の生き方・考え方に感銘を受けるときであったり、自分自身のOSが以前よりも明らかにバージョンアップしているのが実感できたときであったりする。ワクワクしたり、いい予感がしたりするときでもあるのだけれど、結成から4年が経つ今年は、まさに様々なパーツも揃い、いよいよ機が熟してきたなという感じがすごくしている。ゴゴゴゴゴゴゴゴーッという音と共に、森の地下からあの大きな大きな装置の全貌が地上に姿を現す日も近いのではないのか?そして、僕自身にも転機がやってきているのかもしれない。(追い風と共にプレッシャーも感じている。)

名称も「LUMBERJACKS加古川」から「LUMBERJACKS」へ変わります。

もちろん変わるのは、名前だけではありません………おっと、今日はここまで!とにかく2016年のLUMBERJACKSに乞うご期待を!!そして、既にメンバーの皆さんは、“ カチリ ” という音を聞き逃さないように!!




あとですね。前回僕の書いた記事が、「パワハラではないのか?」という嫌疑をかけられており困っております。


まさか!そんな!つもりはない!のですが……すぐムキになる僕の頭から  “ カチリ ” じゃなくて “ カチン ” という音が聞こえてきたときは、スタコラサッサと逃げるようにしましょう。

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おしまい。

キコリの話

LUMBERJACKSでは薪割りに関する作業に対して、その労働対価としてキコリが支払われます。一時間当たり100キコリです。そのキコリという名の通貨を使って我々は薪を手に入れることができるんです。簡単にいうとそういうシステムなんですね。(キコリには他にも使い方があるのですが、話すと長くなるので、今回は端折ります。)僕も薪ストーブユーザーであるので、入社した当初は、「薪を手に入れるためにキコリを稼いでいた」んです。うーん。もちろん今もそうです。薪は欲しいです。でもLUMBERJACKSの活動の真髄はそこではないんです。

「薪を手に入れるためにキコリを稼いでいたら、自分の能力があがっていく」ところなんです。

ところがメンバーの中には、普段ほとんど作業をしにくることもなく、Facebookへの書き込みや過去の行動からみると、ただ「薪を入手するための情報源」としてしかLUMBERJACKSを見てないのではないか?と感じてしまう人がいるのです。まぁ参加目的は人それぞれなので、その人の勝手なのですが、これはとても勿体無いなぁと思うのです。で、こうして今日は久しぶりにこのブログを更新しようと思ったわけなんです。(決して先輩ヅラをしたいわけではありませんので誤解のないように。個人的見解も含みますが、how-to LUMBERJACKSみたいなもんだと思って読んでください。また、LUMBERJACKSには、今後いっさい薪ストーブを導入する予定もないのに、メンバーとして加入している人も結構います。そういうメンバーがいるのが、LUMBERJACKSをただの薪割り集団ではなくしているところであり、ややこしくしている要素なのですが、ではいったいどんなことを目的にして入った人たちなのかを話しだすとまた長くなってしまうので、いつかの機会に譲ります。)

LUMBERJACKSの魅力は、ふと気づいたら「自分の能力があがっていく」ところなんです。何を隠そうこの僕は、LUMBERJACKSに入るまでは、休みの日は一日中家でパジャマのまま過ごしていて、今やっているような薪割りに関することは何もできなかった。とにかく家の中が大好きだったんです。バイクの免許ももってなかったですしね。人とつるんだりするのも苦手で、集団活動とか嫌いでした。ひとりが一番楽でよかった。まるで引きこもりみたいなもんでしたよ。しかし、LUMBERJACKSの幹部としてしっかり育った僕の今の姿を見てもらえれば、その効果は言わずもがなだと思います。(←自分で言うなっ!)

さて、ひとくちに薪割りと言っても、実に様々な作業があります。大まかにあげてみると、伐採→玉切り→運搬→薪割り→薪棚への積み上げ。というところでしょうか。そして、それぞれの作業には、チェーンソーの安全な使い方、ロープの結び方、疲れない薪の割り方から薪の積み方まで、実に様々な能力が必要とされるのです。

(わかっとるがなそんなこと。)

ま、まあ待ちなさい。僕が強調したいのはそういった技術的なことが身につくということだけではないのです。

LUMBERJACKS社長の岡本 篤と作業をしているうちにあなたは知るでしょう。

山のこと。常緑樹のこと。落葉樹のこと。道具のこと。虫や鳥のこと。動物のこと。天気のこと。火を使うこと。川のこと。自然とかかわること。そしてバイクのこと(笑)

LUMBERJACKSの活動はまさに、「人と自然をつなげる活動」なのです。更にLUMBERJACKSには、薪割りだけではない様々な活動がありますから、気がつけば遊びの達人になっているのです。いやもう、人生の達人と言ってしまってもいいでしょう。格好だけのアウトドアで満足している場合じゃありませんよ。



また、一緒に汗を流した仲間との時間は、円でもキコリでも買えません。

(お前、作業のあとに酒飲みたいだけやんけ!)

ま、まぁそれもひとつの楽しみ方ではないでしょうか。汗を流し、ちょいとひと息ついてコーヒーでも飲みながら仲間たちと語らう色んな話や、ドしょうもない話の時間が僕は大好きです。正直言ってキコリなんてどうでもいい(嘘)

ひとりでする作業と違い2人以上で行う作業では、その人の持っている能力や人間性があらわになってしまうものです。ところであなた知ってますか?LUMBERJACKS社長の岡本 篤が、人の本質を見抜くことに異常に長けていることを!

LUMBERJACKS社長の岡本 篤の前では、格好つけたり、知ったかぶったり、いい人ぶったり、愛想笑いすることに何の意味もありません。

それを聞いて怖気付くことはありませんよ。なんとLUMBERJACKS社長の岡本 篤は、道具を使いこなすことにかけては超一流なのです。彼にとっては人間も道具のひとつです。いったん丸裸にされたあなたは、たちまちLUMBERJACKSが活動する上での、ひとつの道具となることでしょう。まさに手となり足となり体の器官のひとつとして一生小突き回され続けるのじゃー!わはっわはっわはっー!!

し、失礼しました。



以上のことを踏まえて、僕は思うのです。







とりあえず作業しに来いよ。


と……。


(そんなこと言って、普段作業しに行こうと思ってもお前らバイクばっかり乗り回しとるやないかっ!)


え?知らないの?LUMBERJACKS社長の岡本 篤が、「遠慮すること」を嫌うことを!!

『作業しようぜ!』

Facebookにでも書き込めば、社長を始め他のメンバーもその気持ちに応えてくれることでしょう。冬の間は休眠していますが、暖かくなれば早朝の薪割りが毎週水曜日に行われます。もちろん空いた時間にひとりでフラリと作業しに行ってもまったくかまわないのです。LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海の如しなのである。




ただあなたが単に「薪が欲しい」のであるのなら………他所(の団体または個人)でやることを強くお勧めします。

同じ労働時間を使うなら、自分のためにだけに集中して作業したほうが、よっぽどたくさんの薪を作ることができますからね。



とにかくですね。そもそも僕が何をそんなにムキになっているのかと言いますとですね。……その前に、このエピソードを話さずにはおれません。

こないだのクリスマスにですね。LUMBERJACKSの仲間たちと結成したバンドのライブがあったんですよ。とあるロック好きな店長がいるハンバーガーショップで、全部で4組のバンドが出演したんですけど、そのうちのある一人に僕は非常に腹を立てて帰ってきたんですね。彼は、まあいわばセミプロのシンガーで、ゴスペルバンドのボーカリストとして、クリスマス時期ともなればあちこちのショーなどで歌っているそうです。

本番前のリハーサルが終わりに差し掛かってきたころ、すでに開場時間を過ぎていたため、ひとりのお客さんがカランコロンと店に入ってきました。どうやら、彼の知り合いらしいのですが、挨拶もそこそこに彼はこう言ったのです。「金もってきたか?」その日のライブは、入場料を取らずに投げ銭方式でバンドにギャラが払われることになっていたんです。そのことに触れたわけなんです。「金もってきたか?」は、もちろん彼なりの冗談だったのでしょう。

彼はリハーサルが終わると、どのようにしてどのタイミングで投げ銭をもらうのかを決めたがり、投げ銭を入れる箱をバンドごとに作ることを提案しました。また、控え室で僕らと簡単に挨拶を済ますや否や彼はこう言いました。「投げ銭は出演者お互いにも有りってことにしませんか?」

彼は3番目の出番でしたが、その日のライブの司会進行役でもありました。彼はオープニングトークから投げ銭の説明をぐいぐいしています。彼自身の出番の途中、MCでも遠慮なく投げ銭の話を挟みます。「今日はタダと違うからなー。」は、店の中に彼の友人客が多くて、また酔っていた勢いがあったとはいえ、言い過ぎだったと思います。

僕はそんな彼に非常に腹を立てていました。何よりも僕の感情の方向性を決定づけたのは、彼の歌でした。彼は凄腕のギタリストさんと2人でステージに上がっていたんですが、全曲が人の歌なんです。カラオケやん。その上、ベロンベロンに酔っているため歌い出しのキーを外すわ。歌を間違えるわ。ひどいものでした。ここは場末のスナックか?

そんなこと言ってね。思いのほか緊張してしまっていた僕らの演奏もなかなかの低レベルでしたけどね。彼に比べれば僕らは、荒削りとはいえよっぽどクリエイティブでロックンロールだったと思いましたよ。もし彼のステージが素晴らしければ、僕はそこまで腹を立ててなかったと思うのですよ。実力ないくせに、「金くれくれ」言うな!と思うわけなんですよね。いくら冗談のつもりでも、あれだけ繰り返して言うたら、ネタとしてもおもんないねん。品もないし、ゲスいですよ。どう考えても半分は本気やん?

なんと彼は僕と同い年でした。僕もかつて20代の半ばまで彼と同じ夢を追い求めたバンドマンでした……いくら夢で食ってても、ああはなりたくないと思ったのですよ。しかしですよ、正確には彼は夢で食ってはいませんでした。大阪の方のユニバーサルなスタジオのジャパンに近いホテルで働きながら、歌を歌っているということでした。つまり、僕はその日ただのフリーターのカラオケを聴かされたのです。しかも、お金を請求され続けながら!!

ライブが始まる前に控え室で僕らに、「投げ銭は出演者お互いにも有りってことにしませんか?」と言った彼は、絶対に僕らの箱に投げ銭なんてするつもりはありませんよ。対バンの相手にも「金くれ!」って言ってきたのです。こんなことなら、友達に頼んで僕らのバンドの投げ銭箱に、五万円くらい入れといてもらっとくべきでしたよ。彼をぎゃふんと言わせたかったね。

不思議なことに僕のバンドの他のメンバーは、「まぁそういうキャラやん?」と、それほど彼に腹を立ててなかったので、このエピソードは単に僕が生理的に彼のことを受け入れられなかっただけなのかもしれません。ライブ中も彼の同級生がお客さんに多かったので、割りとみんな笑って歌ってノリノリでした。盛り上がってました。

しかし、僕から見たら彼は、ただの「義務を果たさずに、権利を主張する奴」です。もともと僕そういうのが許せないたちなんですね。口ばっかりで中身のない奴とかね。嫌いなんですね。そして昔から周りの友人は通常モードなのに、僕だけ怒ってるってことがよくあるんです。

そういうわけで僕は今回ムキになっているんです。「普段、LUMBERJACKSでは作業もせずに、(大量伐採の現場でキコリ関係なく、原木山分けっぽい話が出てくると、)持って帰ってもいいですかっ?!」って言ってくることに敏感に反応してますよ僕は……あなたこれ今回だけのことじゃないですからね?LUMBERJACKSの価値を分かってない!まず作業や!!持って帰れるかどうかの話はそのあとのこと!!じゃあ何?持って帰れない現場なら来ないの?ねぇ来ないの??しかしっ!!!LUMBERJACKSは、岡本 篤の独裁政権です。(これはこれで話が早いので、スッキリしていてとてもいい。)ただの作業員の一人である僕には何の権限もないので、こうやって牽制してるんですね。だって、LUMBERJACKS社長の岡本 篤は、ものすごく気前がいいのです。「ええやん。分けたったら。」なんて言われたらハイそれまでです。チーン。まったく僕なんてほんと小さい男だなと思いますよ自分のことを……ふんふん。でも人から見たら、たわいもないことで怒っている。これが、僕の原動力でもあるのです。


話は少しそれますが、僕って人当たりの良さと見た目のマイルドさから、第一印象がとてもいいらしいんですよ。でもねしばらく付き合うと、やたら毒づく僕の姿を見て、こう言われるのです。「え?第一印象と違う。」と……、中には「腹黒い。」とか「性悪。」とかレッテルを貼りたがる人もいますが、僕のことを最初に勝手に「いい奴」と決めたのは僕じゃないんでね。「知らんがな。」と思うのですよ。ひどい話ですよ。もし僕が、意図的にいい奴に見えるように振舞っているのなら、そう言われても仕方ないと思うのですが、その人の中の第一印象と実際とのギャップによる振り幅が大きいだけで、なんで一気に「悪い奴」にジャンル分けされなきゃならんのですか?いい迷惑ですよ。ったく。もともと僕は普通に、人見知りだし、天邪鬼だし、せっかちで早とちりするし、すぐ調子に乗るし、ヒネくれてるし、考えすぎるし、心は狭いし、好き嫌いが激しいし、どうせ末っ子でワガママだし、ネガティヴだし、冷たいし、いらんこと言う奴なんですぅ。まぁでも言うほど悪い奴ではないし、そこそこ普通にいい奴でもあるんですけどね。(←自分で言うと、とたんに嘘くさくなるよな。でも一応自分のことをフォローもしときます。)



最後にまた同じことの繰り返しになるんですが、LUMBERJACKSでは、そんなに必死になって薪を集めようとしなくったって、その気になって作業をしているだけで2年後、3年後には、薪のほうから勝手にこっちへやってきてくれるようになりますから。そして、気づいた時にあなたは、もうLUMBERJACKSから離れられなくなっているんです。わはっわはっわはっー!!キコリがすべてなのじゃー!!キコリを省みることが、我が魂の次元を高みへ連れ出し、それこそこの世に降りた目的が達成されるのじゃー!!わはっわはっわはっー!!キコリで世界を征するのじゃーーっ!!



ご、ごほんごほん。またまた失礼しました。


LUMBERJACKS社長の岡本 篤はちゃんとみんなのことを見てますから、やる気のあるメンバーには、根気よくつきあってくれ、また気前よく色んなものを大放出してくれます。(だ、だよね?)なんだか、how-to LUMBERJACKSというより、how-to岡本 篤という感じのブログになってしまいましたね。怒っちゃヤーヨ。



おしまい



※LUMBERJACKS社長の岡本 篤の効能につきましては、個人差があります。たまに腹痛を伴う激しい下痢などの副作用が表れる場合がありますのでご注意ください。文中にある「LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海の如しなのである。」ってのは『カスピ海ヨーグルト』のほうですね。つまりは、「LUMBERJACKS社長の岡本 篤の懐の深さたるや、カスピ海ヨーグルトの如し」なのである。なんのこっちゃ。

また「能力が上がっていく」と書きましたが、能力といっても千差万別です。中には「無能さを能力として開花していく」特殊なパターン(笑)もありますが、みんながみんなLUMBERJACKSにハマるわけではないとも思います。まだ結論づけてはないのですが、どうやらプライドの高い人はここでは開花しないようですね。ウンチクの多い人とかね………あ!最後にまたいらんこと言っちゃった。エヘ。




引退宣言

しばらくオフロードバイクにうつつを抜かしている間に、俺が「薪割りを引退した。」というような噂が、薪割り結社ランバージャックス加古川の一部メンバー間で流れていたようです。

実はこれまで、時間があればいそいそと薪割りをしていたのですが、今はそれらの時間のほとんどをバイクの練習と整備に費やしてしまっているのです。そして、ランバージャックス本社に遊びに行っては、「薪割りの仕方忘れてもうたわー。」とか、「俺、バイクにしか興味ないねんなー。」とか冗談で言ってたもんだから、まぁこのような噂が立つのは自業自得でもあるのです……し、しかしですよ?これは何か陰謀の匂いがプンプンするのではないか?ひょっとして誰か俺を薪割りインストラクターの座から蹴落とそうとしている奴がいるんではないかと思うんですよね。これからは斧を持ったメンバーには、背中を見せないように気をつけなければならないと思っている次第です。

さて、この頃まったく薪割りをしていないかというと、実はそうでもなく、早朝に行われる薪割り……通称「早割り」には、ちゃんと顔を出しているわけです。毎週水曜日には、なんと5時半から作業を始め、1時間ほど汗を流してから、みんなで庭に、机と椅子を並べて朝食をいただくのです。食後には優雅にコーヒーなんて飲んで、そうして各自の時間になればそれぞれの職場へ出勤していく姿は、なかなか美しくもあるのです。この早割りもやりだしてから2年半が経とうとしています。

毎日どれだけ汗水流して会社で働いても月に一度、給与明細のペラ一枚もらって(給料日にも家族にそんなに有り難がられることもなく)ハイお終いのサラリーマンの僕らにとって、冬の暖房そのものを “ 薪 ” として持って帰ることは、なかなかの男が上がることなんですよね。父親としての説得力が違いますからね。頑張っていきたいと思うところなんです。

さて、早割りの楽しみは何と言っても、ランバージャックス加古川の社長婦人が作ってくれる料理……ほんっとうまくて、俺なんて食べる前から「うまっー!」って言ってしまうほどの料理の腕前なのですよ。もうね、この頃は薪割りよりもこれを食べることが目的になっているところがあるよね。なんて、こんなこと言うとまた、勝手に引退させられるかもしれないので、言質をとられないようにしないといけないのですが……今度から、うっかりメンバーにお茶でも勧められたりしたときには、毒が盛られてないかどうか確認が必要だと思うわけなんですよ。つまり、器ごと交換しちゃうんですね。俺が飲む予定だった器を前に、もしもそのメンバーが躊躇したならば、すなわち毒が盛られていたということが分かるわけで………え?被害妄想も甚だしいって?誰も薪割りインストラクターになんか憧れてないわっ!って?そりゃ手厳しいな。ほんとに?あの薪割りインストラクターやで?うん。そうそうそれよ!な?え?興味ない?そんな釣れないこと言うなって!そんなこと言ったら……

『薪割り結社ランバージャックス加古川

改め

自動二輪結社ランバージャックス加古川

にかえてまうで?




【続・安心感】薪割りインストラクターへの道

僕は、倉庫に仕舞っていた斧を引っ張り出してきた。先端部分が少し錆びてはいるが、立派な和斧だ。
 
 
 
僕はまず、割り台となる太めの丸太を置き、その上に適当な大きさの丸太を置いてみた。
 
 
 
 
 
 
おおっ!
 
 
 
 
 
 
 
こ、これは……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵になる!!
 
 
 
 
 
 
 
すかさず僕は斧をその丸太の横に立てかけてみた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おおおおっ!!
 
 


 
見たことあるでっ!こんなん雑誌とかテレビで見たことあるでっ!!
 
 



 
木こりやん!!まるで木こりやんかいさっ!!
 
 
 
 
 



 
 
こりゃあ忙しくなりそうだっ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ピューーッ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕は颯爽と家に入り、服をツナギに着替えた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何事も格好から入ることが肝心なのである。
 
 
 
 
 ツナギに着替えた僕は、セルフモードで何枚かの記念撮影をした。

もちろん丸太をバックにし、斧を手に持ったポーズだ。

当時はまだFacebookmixiもやってなかった(それともなかった)ので、残念ながら人には自慢できなかったが、僕はこれだけでだいぶ満足していた。






も、もう家に入ってゴロゴロしてもええかな?



とも思っていた。








ぶるぶるぶるっ





いやいやあかんあかん。狭い庭に山となった丸太をなんとかしなければならないのだ。それが今の僕に与えられた最大のミッションなのだ。


……ミッション?


その崇高な語感を前に、急に僕のテンションは上がってきた。







……よしっやるか!!





僕はおじいちゃんの使っていた斧を握りしめ、丸太の前に立った。






……と、まぁこんな風な感じで僕の人生で初めての薪割りは始まったわけなんですが(前置き長っっっ!!)、これを読んでいるあなたがもし、初めて薪割りをやる人に薪割りを教える場合、多くの人が感じる“斧への恐怖心”を取り除いてやることが一番のように思うわけですよ。

「外したら相当シャレにならんな……(ゾッ)」

と考えるだけでも、身が縮んでしまいます。

中には恐怖心のあまり、斧を振り上げたとき、無意識に半歩だけジリリッと下がってしまう人もいます。このときにはもちろん間合いが狂うので、とても危険です。

そして怖いので当然、斧に力も入りません。

おまけに肩に余分な力が入っているので、狙いにも狂いが出ます。





いったいどうすりゃいいんだっ!?




と考え、思いついたのが、『斧を落とすこと』を繰り返すことで、斧のコントロールを身につけることです。斧の先端部分は、だいたい1.5kgくらいの重量があり、形も樹木を押し開くような角度がついているため、杉などの柔らかい樹木だと、本当に斧を落とすだけで割れてしまうんです。

初めての薪割りの第一歩は、斧を狙ったところにちゃんと当てる。と、いうことに尽きるのではないでしょうか?



さて、あなたが薪割りを教えている相手がもし……


「ビビってしまっている。」

「腰も引けてしまっている。」

「肩に力がガチガチに入ってしまっている。」

「人生に絶望感を感じ始めている。」


と、いうようなときには、『斧を落とすこと』を心がけた練習をしてください。


(右利きならば、左手は斧の柄の先、右手は柄の真ん中あたりを握ってもらいます。)


①丸太の上に斧の先端を当てます。


②斧を頭上まで持ち上げます。


③斧を落とします。


と、まあこういう感じですね。大事なのは②から③への動作のときに、斧にはいっさい力を加えず重力のみで落とすということです。そうすることで、斧は必ず①の位置に戻ってくるというわけです。

ここで肩に余計な力が入っているとスイングがブレますので、斧は元の位置には戻ってきません。相手を充分にリラックスさせてあげましょう。

それでもまだ不安げにビクビクしている相手には……

「斧は必ず同じ場所に戻ってくるよ!あったりまえのことじゃないのー!!」

と、いわば暗示にかけてやるのもひとつの方法ですね。



「やればできる!」


「自分を信じて!」

……なんて掛け声はくれぐれも御法度ですよ。うっとおしいだけですからね。




ふぅ。




何度か①〜③を繰り返してください。ここでは丸太を割ることを目的としてません。狙い通りに斧が落ちてくる(戻ってくる)感覚を身につけることが大事です。


さていよいよ、斧が狙ったところに当たるようになってきたら、丸太に斧が当たるときにだけ斧の柄を握りしめて、力を加えるようにしてもらいます。吹っ切れたスイングには自然とコントロールとスピードが乗っているので、気持ち良く割れるようになっているはずです。




パカッ!!




ほらね?



※非力な人には杉やポプラなどが最適です。楠、松は最悪サイテーですので、やめておきましょう。また、節や枝のない物を選んであげてください。



おしまい




【安心感】薪割りインストラクターへの道

こんにちわ。薪割りインストラクターのジョーシッタカーです。

今回のテーマは「安心感」でお送りします。

みなさんは、初めて薪割りをやったときのことを覚えていますか?僕は11年前、自宅に薪ストーブを入れたときに、父から、昔おじいちゃんが使っていたという斧をもらいました。薪割りの「ま」の字も知らない僕は、ずっしりと重たい斧を手にしてみて、ただただ恐れたのを思い出します。だって失敗したら即、病院行きですよ?なんなら足の一本や二本すぐなくなってしまいますよね?そうなったらもうメジャーリーガーへの夢は諦めざるを得ません……僕は夢を諦めたくありませんでした!!20年前に、甲子園のベンチで流した、あの悔し涙だけはもう二度とは流したくなかったのです(嘘)

当時、薪は薪ストーブ屋さんから購入していた僕は、特に薪を割る必要性もなくて……

「こ、これは……まぁとりあえず仕舞っとこかっ。こんな危ないもん振り回せるかい!」

と、そそくさと斧を倉庫に仕舞い込んでしまったのです。第一、僕はかなりのインドア人間だ。薪ストーブを持っているからといって、アウトドア志向の人間だと決めつけてもらっちゃあ困る。僕は休みの日は、パジャマのままで一日中家の中をゴロゴロするのが大好きなのだ。その快適な室内空間を演出するため、探し求め、そしてたどり着いた答えが……薪ストーブなのである!!薪割りなんてやり出したら、ゴロゴロゴロゴロできなくなっちゃうじゃないかっ!!休みの日は忙しいんだっっっ!!!!!


話が少し逸れました……さて僕が斧を倉庫にしまいこんだ半年後。

「おい、タカシ!テニスコートの横の木切っとったからもらってきたったぞー!」

70歳を超えても週に3日はテニスコートに通う父が、無邪気に笑いながら、車から大量の丸太をうちに降ろしていったのだ。うちの庭はかなり狭い。いつまでもこんな嵩張る物を置いておくわけにいかない。








ついに斧をふるわなくてはならないときがやってきたようだ。







ごくり……






つづく

【1.5kg】薪割りインストラクターへの道

これまで、薪割りをするとき、斧は持ち上げるものだと思っていました……。

ところが先日、古武術家の“甲野善紀”先生に薪割りを教えていただける機会があり、そこで先生に身体の捌き方を教えていただいたとたん……

 

 

 

 

斧を持ち上げるという感覚がまったくなくなったとです!!

 

 

 

 

……タカシです。

 

 

 

 

みなさんこんにちわ。

薪割りインストラクターのジョーシッタカーです。

 

 

 

いつも僕らが使っている斧は、ヘッドの重さが1.5kgくらいあります。

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ちょうど柄の先に1.5Lのペットボトルをつけて持ち上げるのを想像してみてください……考えるだけでも重たいですよね?

それが身体の使い方ひとつで、なんの苦もなく斧を振るうことができるのです。そこには斧を持ち上げるという意識はまったく必要ありません。


しかもそのやり方だと、フルスイング出来るので、パワーを加えることも可能!!


これまでも薪割りインストラクターとして、いかに負担少なく斧を振るうかということを工夫してきたつもりですが、圧倒的に感動的に動きが変わる身体操作法が、この世の中には存在するんですね。

 

 

 

 

薪割りインストラクターへの道は……

 

 

 

 

なかなか奥が深いのだ。

 

 




 

つづく



って、




やり方教えへんのかいっっっっ!!!



出し惜しみはつづく♡

 

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甲野善紀先生の凄さはこちらでチェック↓↓↓↓


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